金閣寺・銀閣寺から受け継ぐ日本の文化

金閣寺・銀閣寺から受け継ぐ日本の文化に関する動画内容

   優れた政治的才覚で室町幕府を発展させた、三代将軍・足利義満(あしかが よしみつ)が建造した「金閣寺」が象徴する、優美で豪華な「北山文化」。一方、政治的才覚がなく「応仁の乱」により室町幕府を衰退させたけれども芸術的センスのある、八代将軍・足利義政(あしかが よしまさ)が建造した「銀閣寺」が象徴する、禅の特色が強い「東山文化」。どちらの文化も、現在の日本の文化の基盤として、しっかり受け継がれていますので、これらの文化を紹介すると共に、その繋がりを見てみましょう。
   金色に輝く舎利殿が美しい金閣寺は、14世紀の室町幕府の全盛期に、天皇を凌ぐ富と権力を世に見せつけるため建造したと言われています。金閣寺は、20世紀に改修された時、約20kgの金箔が使用されました。屋根に設置されている、金箔で覆われた鳳凰は、永遠の命と権力の象徴です。金閣寺は、その美しさばかりではなく、豪華な「北山文化」の象徴として、文化的にも、歴史的にも日本を代表する建造物です。なお、金閣寺の正式名称は鹿苑寺です。
   金閣寺は、極楽浄土にあると言われる「七宝(しっぽう)の池」を模して造られた「鏡湖池(きょうこち)」、京都市の天然記念物に指定されている樹齢600年以上の「陸舟(りくしゅう)の松」、2体の不動明王像が安置されている重要文化財「不動堂」、「鯉が龍門という滝を登ると龍になって天に登る」という中国の伝説にちなんだ「龍門の滝」、水神・弁財天の使いである白蛇を祀った「白蛇の塚」なども見所です。これらは、3世紀から14世紀の間に発展した多数の文化を取り入れて融合したものです。日本人は、この時代から、たくさんの神のご利益が授けられるよう、柔軟に様々な文化を取り入れ、パワースポットを形成してきたのです。
   15世紀に建造された銀閣寺は、撮影禁止なので写真はありませんが、金閣寺と同様、池や滝などもあるパワースポットであり、「わび・さび」を大切にする禅寺です。幕府の中枢には関わりたくないという思いと、日本文化を楽しみたいという思いが交錯する銀閣寺は、金閣寺のような派手さはありませんが、日本を代表する文化的建造物です。金閣寺と併せて見学すると、日本文化の変遷を感じ取ることができるでしょう。なお、銀閣寺の正式名称は、とおざん・慈照寺です。
   日本は1990年に経済の絶頂機を迎え、その後、長い経済の停滞期を経験しましたが、文化的には成長し続けています。現代の東京は、正に、この「北山文化」と「東山文化」が融合した面白い街です。そして、金閣寺や銀閣寺と同様、東京には、様々な文化を取り入れたたくさんのパワースポットがあります。縁結び・癒し・浄化・生命力強化などのご利益がある「明治神宮」や、縁結びの聖地である「渋谷氷川神社」などがその代表格と言えるでしょう。都会の中にある静寂なパワースポットはお勧めです。日本には無宗教の人が多いと言われますが、これは神を信じないという傲慢さではなく、むしろ多様な神のご利益を授かりたいという謙虚な心が現れたものでしょう。
   最後までご覧頂きありがとうございます。日本の文化に関するご意見・ご感想をお待ちしております。説明欄にこの動画に関連する場所の地図と関連サイトを貼っておきますので参考にしてください。 高評価、チャンネル登録していただけると大変励みになります。また近いうちにお会いしましょう。それでは、さようなら!

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